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設立趣旨

「日本語ジェンダー学会」へようこそ!

 本学会が誕生した2001年は、ジェンダー研究がまさに多様な成果を挙げていた時期でした。「ジェンダー」とは社会的・文化的につくられた性差であるといった認識が広がり、あらゆる研究分野でジェンダーの視点から既存の学問のあり方を見直し、変えていこうという機運が生まれました。15年後の今、ジェン ダー概念は一般にも知られるようになり、ふだん生活する中で見られるさまざまな「差異」が、秩序や規範の名の下に同質化を迫られたり、排除されたりすることに、疑問の声があがるようにもなってきました。

  「日本語ジェンダー学会」がめざすのは、そんな社会の中で時に埋もれたままになっているジェンダーの問題を「日本語」との関係で、あるいは「日本語」を媒介として浮かび上がらせることです。「日本語」も決して自明な概念ではなく、歴史的に、文化的に、そのあり方と意味を更新していく必要があります。そのために、他言語や他文化におけるジェンダーの問題を比較言語・比較文化の視点から追及していくことも肝要です。こうして、ジェンダーと日本語および多言語・多文化にかかわる領域の研究動向をみすえながら、新たな知見を掘り起こしていくことを学会の目標に掲げます。

 「日本語ジェンダー学会」は、性別、年齢、国籍、居住地、職業、性的指向などを問わず、常に「差異」を求め、共に語り合おうとする者たちの学会です。

 皆さまのご参加をお待ちしています。

2016年4月1日
日本語ジェンダー学会・会長
斎藤 理香 (ウェスタン・ミシガン大学 教授)

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